空室が目立ってきたので入居率を改善するために、いままで「ペット不可」だった物件を「ペット可」として募集することは可能なのでしょうか。従前の入居者さんの同意が必要なのかなど、どのようなことに注意しなければならないでしょうか。
同意を得ないで進めるとどうなるか?
「ペット可」に変更する前に、まずは既存の入居者全員から同意を得ておくことが重要です。なぜなら、動物が苦手な方や、動物アレルギーなどの持病がある方などがいるかもしれないからです。もし、同意を得ずに変更した結果、入居者にアレルギー症状が出てしまったような場合、治療費や引っ越し費用を請求されることもあります。
全員の同意を得る手順と方法とは?
とはいえ、1戸ずつ同意をもらうのは骨が折れますので、最初は全入居者に対してアンケートを行い、「ペット可」への変更について、賛否の意見(反対の場合はその理由も)を集めることをおすすめします。反対した入居者に対しては、ご挨拶に伺って「なぜ反対なのか」を確認し、同意を得る努力をしましょう。例えば「鳴き声が気になる」という入居者には「ペットが無駄吠えしないよう正しく躾けること等、飼育ルールを決め、守らない飼い主には退去を求めます」などのように対策を説明し、理解を求める必要があるでしょう。
それでも同意してくれない入居者に対しては「引っ越し費用」を支払ってでも退去してもらうかどうか、経営者として判断する必要があります。家主側の事情で「ペット可」に変更することは「快適な住空間を提供する」という家主としての義務を果たしていないと言われかねない側面があるからです。
「ペット可」によるリスクに備えよう!
ペット可物件は糞尿や爪とぎなどで居室が激しく痛むことがあり、原状回復費用が100万円を超えるケースもあります。対策として敷金を多めに預かったり、賃料をペット不可の時より上乗せしたりするのも一案です。また、多頭飼いや大型犬の飼育を認めた場合、入居者がペットを管理しきれず居室が荒れるリスクが高まるともいえます。個体ごとにペットの名称や種類、大きさ、年齢などを登録してもらいましょう。それと共に、飼育の仕方について明確なルールを決めておき、ペットが周囲に迷惑をかけた場合には、直ちに対応できるように準備しておく必要があります。
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