八王子市で発生した木造アパートの屋外階段崩落事故は、入居者が亡くなるという痛ましい結果となり、社会に大きな衝撃を与えました。今回は前回記事「屋外階段等の防腐処理等のガイドライン」の概要について説明したいと思います。
対象となる階段の種類
「ガイドライン」の対象は、2階建てから5階建て程度の木造アパートに設置された屋外階段です。ガイドラインの目的は木造アパートに設置された屋外階段の劣化による崩落事故を防ぐことです。劣化の最大の要因は「雨水」です。屋外階段は構造的に雨にさらされる部分が多いため部材の腐朽、腐食などが起きやすくなります。その為ガイドラインでは次の2点について基本的な考え方を示しています。
①設計・施工における「防腐処理」
②使用階段の「維持管理」
重要になるには②の大家さんによる劣化の「早期発見」と専門家による「早期治療」です。ガイドラインではこの2点を非常に重視しています。では「早期発見」「早期治療」を実現するためには何をどのように行えばよいのでしょうか。
「ガイドライン」では建物の所有者・管理者に対して①日常的な点検を行うこと、②劣化につながる現象が確認された場合は速やかに専門家による点検を依頼すること、③早期発見および劣化状況の定期的な把握のため、専門家による点検を定期的に行うことを明文化し要請しています。なお、管理会社が独自に定期点検の方針や項目などを決めている場合はその内容を聞き、特に疑問がなければそれに沿って行えばよいでしょう。
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